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開発にいたった理由心肺停止状態で病院に運ばれると、命を取り留めることができても社会復帰できない場合が多いのが現状です。これは体の中で最も酸素を必要とする脳に充分な酸素を送り込めなくなり、脳が損傷を受けてしまうからです。心肺停止状態に陥ってしまったとき、一番大切なのは最初の5分。この5分に適切な処置ができるかによって、その後の回復に大きな差が生まれます。現在、救急隊の到着には平均7分かかるといわれています。救急車到着までに、一般の方でも慌てず適切な処置ができるよう、常日頃から練習するための訓練キットとしてスクーマンの開発を手がけました。 |
開発でこだわった部分実際に医師が胸骨圧迫をした時に近い生体の感触、たわみや強み、抵抗をリアリティをもたせて再現することにこだわりました。 |
スクーマン監修者として使用者へのメッセージスクーマンは個人が常日頃、繰り返し胸骨圧迫の練習をするためのものです。個人用に開発したことで、一度心肺蘇生法の講習会などに参加して学べば、正しい胸骨圧迫の練習がいつでもどこでも個人で繰り返しできます。 |
岐阜大学大学院医学系研究科 救急 ・ 災害医学教授
昭和60年:岐阜大学医学部を卒業。
平成 8年:米国サウスキャロライナ医学大学客員研究員。
平成12年:香川医科大学附属病院救急部助教授を経て平成15年より現職。
平成16年:岐阜大学医学部附属病院高次救命治療センター長(兼務)。
平成26年:岐阜大学医学部附属病院長。
岐阜大学卒業後、当時珍しかった救急医学を学ぶために郷里の香川医科大学に就職。
平成14年、香川医科大学で国立大学3番目の救命救急センターを設立した。
その功績を買われ、平成15年母校の岐阜大学救急・災害医学分野の初代教授として赴任し、ただちに国立大学4番目の救命救急センターを設立。
かねてからNPO法人岐阜救急災害医療研究開発機構を舞台にして、救命のために一般の方への蘇生教育の普及を図っている。今回、個人向けの蘇生教育をより促進するため、スクーマンの開発を手がけた。
■出演メディア:ガイアの夜明け、報道ステーションなど他多数
■学外活動など:内閣府医療情報化タスクフォース主査、総務省消防庁公共のためのトリアージ委員会委員、総務省スマートプラチナ社会推進会議構成員、日本救急医学会評議員、ICLS運営委員会委員長など多くの役員、委員を引き受けている。